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いじめ認知件数調査から見えてくるもの

全国の、小中高のいじめ認知件数が、文科省の再調査により急増<30000件増>しました。

 

このいじめ認知件数は、毎年9月に発表されますが、今年は岩手県矢巾町のいじめ自殺事件をうけて文科省が再調査を行ったものです。

 

クラスにいじめがあれば、指導力が問われると考えがちで、報告に消極的な傾向があります。文科省は再調査にあたり、いじめ認知を「子供をよく見ている証拠」などとして報告を促しました。

 文科省はこうした懸念を払拭するため、再調査の指示に際し「子供を守ることが第一」とし、いじめの認知を評価すると各教育委員会に繰り返し強調したそうです。

産経新聞によりますと

 「初期段階のいじめ▽短期間で解消したケース▽対等関係に見えるトラブル-など、これまではいじめにカウントされてこなかったものも対象とするよう通知で示した。

 再調査後の認知件数が当初の4倍以上に増えた福島県の県教委担当者は「文科省が『いじめを認知するのは、生徒をよく見ている証拠』と説明してくれたのが安心感につながった」と打ち明ける。」

とあります。

www.sankei.com

調査では、いじめの内容として「冷やかしやからかい」が6割を超えるなど、一見軽微で見過ごされやすいが深刻な問題につながる事案が目立ちます。

こうしたことを考えてみますと、いかに「いじめの芽がないかどうか」ということに心をくだいて、ていねいに観察していくことの必要性を感じます。

 

最近は、ネットいじめやLINEなど、大人の目に見えないところでのいじめも増えていることを踏まえると、本当にていねいに観察していくこと、そして日頃から「こういうことはいじめだ」とか「友達と話すときは目を見て話そう」とか「友達の発言に対してはおへそを向けて聞こう」などの具体的な予防の観点の指導と、人の心を傷つけること、いじめというのは卑怯なことなのだという心の教育などが急がれます。

 

さらには、教師は子供たちの規範となるべきであり、子供たちに「馬鹿」と言ったり、子供たちをからかったりする態度を教師自ら振り返る必要があるでしょう。

 

私としては、さらに教師は「正確な知識」=いじめに対する知識や、社会ではこれはどう評価されるのか、子供たちが社会に出てから通用する知識やマインドは一体どういうものなのかを研究し、伝えられるような知識の確立が必要だと思います。

 

「学校の常識は非常識」という批判をかわすくらい、しっかりと精進していただきたく思います。

 

教育者としての自戒を込めて・・・。私も精進してまいりたいと思います。

最後に、現実的な提言といたしまして、教師にもきちんと目に見える(児童、生徒、保護者にわかりやすい)評価システムが必要なのではないでしょうか?

いじめを解決したら評価される、認知したら評価される、隠ぺい、放置に対しては「処罰」規定を設ける等です。

いじめ認知件数が、文科省の促し方でこうも変わるということは、厳しいいい方ですが、「子供のため」というより「評価のため」で行動される方が多いという現実を見据えて、いじめ解決のための「評価システム」は有効かと思われます。