救えた命

2015年10月、沖縄・豊見城(とみぐすく)市の小学4年の男の子が、自宅で首をつって自殺を図り、死亡していた事件でいじめが原因の可能性があり、地元の教育委員会が調べた結果、亡くなった男児は学校のいじめに関するアンケートにいじめを訴える記述をしていることがわかりました。


その子は、亡くなる前に勇気を振り絞って、いじめられていることを書いたにも関わらず、学校がそのアンケートの内容を確認したのは、児童が亡くなった後でした。

私は、いじめ自殺の未遂をした経験がある方と話すことがあります。

「大人が何もしてくれない無力感」から「自分が死ぬことで何か変わるかもしれない」と思う子もいました。

アンケートは文科省の指示で、全学校が行っていますが、昨年の秋には、いじめ認知に関して文科省が再調査をしたら30000件増という事実もありました。

 

文科省に言われたから、報告をしなくてはいけないからという意識でアンケートを取っても全く活かされないと思います。

大人たちが、「子供たちの命を救うんだ」という覚悟をもって、いじめ問題に取り組むことが必要だと思います。