いじめ根絶動画プロジェクト
いじめ防止活動をしているといろいろな方と出会い、いろいろなプロジェクトが進むことがあります。
そんな活動の一つがこちらの「いじめ根絶動画プロジェクト」です。
いじめの「根絶」というと、違和感を持たれる方がいらっしゃるかと思います。私も、「根絶」は「撲滅」という言葉はめったに使いません。「いじめゼロ」もあまり使いません。
〈時々は使いますが。〉
いじめの被害者だった経験がある方の多くは「根絶」「撲滅」「ゼロ」という言葉にどうしても近寄りがたいものがあるという思いを聞いたときから、私は言葉にとても気をつけるようになりました。
ただ、この「いじめ根絶動画プロジェクト」は、被害者へのメッセージを最後にはつけてありますが、作成の趣旨が「加害者に向けて」だということを、企画者の百世さんに伺ったので、そのような強い言葉もあり、なのかなと思っています。
実際、私が重きを置いている「いじめから子供を守ろうネットワーク」のポスターには「いじめは犯罪!絶対に許さない」という言葉を使い、子供たちにメッセージを届けています。
まずは、動画をご紹介しますね。
次は傍観者に向けてのメッセージです。
私がこの動画プロジェクトに参加するようになったきっかけは、企画者の百世さんから「いじめから子供を守ろうネットワーク千葉」にメールをいただいたことから始まりました。
参加するための意思表明の期日は、あと2日という中、私はこちらにどうしても協力したいと思いました。しかし、「いじめから子供を守ろうネットワーク」として参加するには、稟議などをあげて・・・ということを考えると、どうしても間に合いそうもありませんでした。
ですから、all aboutいじめ問題担当ガイドとしての協力を申し出ました。
すると・・・後から知ったのですが百世さんは、私のall aboutのエントリーをよく読んでくださっていたとのこと。そして、動画を作成するにあたり、私のエントリーを参考にしてくださったとのことです。
どうりで・・・「私が伝えたいことの大半がここにある」と思ったわけです 〈笑い〉
この動画完成お披露目会の5日前に、百世さんとお会いして、お食事をしました。
少し、顔の傷が痛々しいのですが、その点ご了承を(^_^;)
(今はだいぶ落ち着いています。)
百世さんとの会話は、終始「いじめ」についての意見交換でしたが、これほど「いじめ」について見解が一致する方とは初めてお会いしたように思います。
ともに、子を持つ母親どうし、そして子供のいじめという共通の体験を経験したからかもしれません。(百世さんの体験の方が本当に、過酷でまさに「いじめサバイバー」でした。)
たぶん、いろいろな政治的な意見、「原発に対して」とか「安保法案について」は考えは異なるのですが、それもそれ、多様な意見があることを認めることは、大事だと思います。
今はオーストラリアに渡ってしまわれた百世さん、ともに「いじめ防止活動」の同志だと思っています。
百世安里さんよりこの動画に込められた思いを最後にご紹介いたしますね。
「いじめでは、なぜか被害者ばかりがスポットをあてられ、取り沙汰されます。 それは、被害者に原因があると思えば、放置している私たちにとって「罪悪感が薄まる」からです。 しかし、いじめを起こしているのは、加害者と傍観者。 いくら被害者が自衛したり周囲が守っても、ターゲットが変わるだけ。 加害者と傍観者を変えていかなくては、いじめはなくなりません。 私たち社会全体が、加害者と傍観者の対策へ目を向けるために、この動画を制作いたしました。」