先生は誰のために仕事をしているのか
2015年7月28日の読売新聞や朝日新聞に「先生の7割が苦情対応や報告に負担を感じる」という記事がありました。
ここで考えてみたいのは、誰のために先生は仕事をしているのか?
という点です。
民間企業では、「顧客のため」に仕事をした会社は生き残ります。
組織のため、上司への報告のための仕事が多くなったらその会社は厳しい状況になるでしょう。
もちろん、「顧客のため」を考えての、上司への報告は「すべきこと」ですが。
先生は、子供に教えることに生きがいを感じ、子供を育てることをしたくて
「教師」という仕事を選んだのではないでしょうか?
私は、所轄官庁への報告等に忙殺されるよりも、生徒指導や保護者への連絡等に時間をとっていただいて、「学力テスト結果」を公開したり、「いじめ解決事例」を公開したりして、生徒・保護者に選ばれる学校づくりを目指したほうが、教師にとっても、生徒にとっても、保護者にとっても有意義な公教育が実現できると思います。
公開をして、学校を自分で選択できるシステムが今の閉塞感のある公教育を改善することにつながるのではないだろうか、と考えています。
現に、アメリカ等では、バウチャー制といって保護者が学校や、自宅での学習等を選べるシステム、そこに税金が使われる仕組みができています。そろそろ、日本でも公教育の現場に「公正な競争」の仕組みを取り入れるべきではないでしょうか?