相談事例 ネットトラブル 生徒が卑猥な画像を投稿

相談者 高等学校教諭

ある生徒から、クラス内の女子生徒がtwitterへの卑猥な画像やコメントの投稿を行っているとの報告がありました。アカウントを確認すると、プリクラ画像や学校名から該当生徒で間違いはありません。これから生徒と面談をするのですが、どの点に注意したらよいでしょうか?

 

 

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(お答え)

まず、事前にその卑猥な画像を投稿しているアカウントの画像をスクリーンショットまたはプリントスクリーンで保存しておきます。(証拠として)

 

次に面談の際には、Twitterをやっているかどうかを確認します。その回答によって以下の3つのパターンがあると思います。

 

  • もし、本人が認めて、アカウントも自分のものだと認めた場合は、卑猥な画像等は「わいせつ文書頒布等の罪」にあたることを説明するとともに、そういう画像やコメントをすることで犯罪に巻き込まれる可能性があることを説明し、今後投稿しないように注意を促します。そのアカウントは削除し、Twitterをやめるか別アカウントをとることを推奨します。

 

  • 本人が認めて、アカウントに関しては自分のものではないと言った場合、成りすましの可能性があるので、自分のアカウントのパスワードを変えるかアカウントを削除して別アカウントを作るように勧めたうえで、上記と同様、卑猥な画像等は「わいせつ文書頒布等の罪」にあたることを説明するとともに、そういう画像やコメントをすることで犯罪に巻き込まれる可能性があることを説明します。<この場合、卑猥画像やコメントの投稿を止めさせるのが目的なので、アカウントが自分のものではないと言ったことが嘘がどうかの追及はしなくてもよいでしょう。ただ、犯罪に当たる場合は警察はアカウントが誰のものかは特定できることは説明するとよいと思います。>

 

  • 本人が、Twitterをやっていること自体を否定した場合も②と同様の説明をしておくとよいと思います。

 

いずれにせよ、Twitterは匿名で投稿できるSNSであるため、頭から本人がやったと決めつけずに、「犯罪行為をやっていると疑われる可能性がある」「犯罪に巻き込まれる危険性がある」ので、本人のことを心配した上での指導だという姿勢を見せることが大事です。