知りたいのはいじめ隠蔽の仕組み
2006年8月18日、高校2年生のときに投身自殺した高橋美桜子さん(享年16)。名古屋経済大学市邨中学校(名古屋市千種区)の在学中にいじめを受け、ショックから立ち直れなかったそうです。
お母様は、いまでも「知りたいのはいじめ隠蔽の仕組み」と語ります。
記事によると
「反省し、お墓参りを約束した生徒がいた。いじめを証言すると言った生徒もいた」
だから和解した。しかし、加害生徒は学園側の証人として出廷した。いじめを否定する証言をした。
「(娘の死と)向き合わせることは加害生徒にとってもよいはず。むしろ向き合わせることが学校の役目のはず」
典子さんは、学校側の事後対応が誠実ではないことを含め、県私学振興室や県知事に対して調査委員会の設置を要望したが、実現していない。」
とのことです。
裁判となると、「判決」が出て、ときには「賠償金」が発生しますので、それまでいじめを認めていても180度態度が変わることは、実はとても多いのです。
ですから、司法の場に行く前に学校とは何ら利害関係のない第三者が調査をしたり、子供たちにいじめ防止の指導をすることが必要なのではないか、と最近考えています。
もちろん、加害者を指導することは加害者の人生を考えても、絶対に必要なことではありますが、教師にとってはどちらも教え子であり、新任の先生には難しいとは思います。