日本を見直そう♪ アメリカの勢力拡大

ハワイを強奪、米西戦争を仕掛け、西へ西へと勢力を拡大したアメリカの太平洋西進の最大の狙いは中国大陸での権益の獲得でした。

 
セオドア.ルーズベルト第26代アメリカ大統領、その甥のフランクリン.ルーズベルト第32代アメリカ大統領が信奉した戦略理論は、米海軍大学の戦略研究家マハンが唱えた理論です。
 
マハンの著述を振り返ってみますと、『海の支配力の歴史に及ぼす影響』の中で「大海軍の建造がアメリカにとって重要だ。2番目に、世界各地に植民地を獲得する必要がある。3番目には、そのために海軍が世界各地に軍事基地を設けなければならない。それを踏まえてアメリカは世界貿易に雄飛すべきであり、その対象は中国市場に目を向けなければならない。」 
 
1900年、ベバレッジ上院議員も上院での演説でこう言っています。
 
「われわれは東洋におけるわれわれの機会を放棄しない。われわれは神によって世界の文明を託されたわが民族の使命を遂行するにあたって、われわれの役目を放棄しない。・・・今後、わが国最大の貿易はアジアと行われるに違いない。太平洋は、われわれの大洋である。・・・中国はわが国本来の消費者である。」
 
西洋社会には、「Manifest Destny(明白なる天意)」という言葉があります。ベバレッジ議員の
「神によって世界の文明を託されたわが民族の使命」がそれを意味しています。
 
それぞれの国が、世界文明を託されたと考えるのは自由です。地球という星に住む住人がそれぞれそう考えるのはよいことだと思います。
 
しかし、他の民族の犠牲の上に成り立つ正義は本当に神が望んだ正義だったのでしょうか?
 
もう少ししたら、日本について書きます。
 
比較のためにも、西洋の考え、方法にもう少しお付き合いくださると幸いです。