小1の問題行動 家庭で予防も

こんな記事がありました。

headlines.yahoo.co.jp

 

家庭での規範意識が育まれていないということです。

小学校に入る前に、各家庭での予防が大事です。

自制心を育みには-「叱り方」の工夫

それでは、自制心を育むには、家庭でどのような点を配慮したらよいでしょうか?それは「適切に叱る」ということです。子供の叱り方に関しては、興味ある研究があります。ニューヨーク大学医学部小児神経科のカレン・M・ホプキンス教授がとなえた説では、親の叱り方によって子供の脳の発達が大きな影響を受けるといいます。

3歳までは、あまり行き過ぎた叱り方やひっきりなしに叱ると無感情な子供になることがあるのですが、3歳以降、あまり叱らないでいると逆に悪い影響が生じるというのです。正しい叱り方をしていると、それが適度のストレスになり、前頭葉が鍛えられ健全な脳に育つということです。

 

「上手に叱る」ことと

叱られた体験が少ない子供は、思春期に入って「3F行動」を起こします。

フリーズ(freeze)・・・自分の殻に閉じこもる

フライト(flight)・・・人との接触を避ける

ファイト(fight)・・・家庭内暴力、逆ギレ

子供の年齢に応じて、正しく叱ることが「3F行動」を起こさないようにし、子供の「自制心」を育んでいくのです。

正しく叱るときの注意点は3点です。

1、「失敗したら体罰を加える」という結果主義で行くと、子供であっても反発します。あらかじめ「してよいこと」「してはいけないこと」を繰り返し、丁寧に教えておきましょう。

2、親が自分自身に対して向けるべき怒りを、子供に向けていることがよくあるので注意しましょう。

3、親もできないことを子供に押し付けないことです。親が本を読む習慣がないのに、子供に本を読めといっても説得力がありません。

子育ては「上手に褒めること」「上手に叱ること」のバランスが大切なのではないでしょうか。

 

子育てはクリエイティブ

「親が自分自身に対して向けるべき怒りを子供に向けていないか」を点検する際は、次の点をふりかえってみてください。

  • 母親が自分が犠牲になった部分の代償を子供の要求していないでしょうか。職業的な能力が高い女性が、育児においても成果を出そうとすると子供に無理を強いることになります。
  • 夫に対する不平・不満を子供にぶつけていないでしょうか。
  • 子供に対する偏見がないでしょうか。親子でも相性があります。母親は自分に似ているタイプが好きで、自分に似ていないタイプの子は苦手だという傾向があります。

子供への接し方は、親子それぞれなので一律に「これが正しい」というものはないと思います。ただ、自分と子供との関係を客観的に「善意ある第三者の目」で見てみることで改善していく余地はあると思います。工夫次第でどんな親子関係もつくれます。どうか、子育てをクリエイティブに楽しみながら、子供に大切な「自制心」を育てていただければと思います。